流山市の魅力研修
- 佐藤篤
- 2022年11月8日
- 読了時間: 2分
先日、JICPA主催のオンライン研修を受けました。
「人口減少加速時代の流山市の経営戦略」と題された研修で、講師は何と流山市長である井崎義治氏ご本人です。
当日は副鼻腔炎を発症されたということで、視聴しているこちら側が申し訳ない気持ちになる位辛そうでした。
以下、その研修内容の一部のまとめと感想です。
流山市が直面していた危機
平成17年時点の人口構成として、団塊世代と団塊ジュニアに偏っていた。
TX沿線区画整理事業に多額の資金負担が必要と見込まれていた。
危ない緑、使えない緑。不法投棄や痴漢注意の看板がいたるところにあった。加えて開発によって緑が減っていた。
人・モノ・金が流出していた。
流山市のマーケティング戦略
都心から一番近い森のまち
メインターゲットは共働きの子育て世代
保育・教育施策
認可保育園等の新設・増設
駅前送迎保育ステーション;各送迎保育ステーションと市内の指定保育所(園)を安心・安全のバスで結び、登園・降園するシステムを作り、各保育園の稼働率に差が出ないようにした。
保護者が日中働いている小学生を対象に夏休みに学校開放
小中学生に対する英語教育の強化
グリーンチェーン認定制度
2006年にスタート。商業施設、集合住宅、戸建住宅等に緑を増やすための施策。
効果としては、グリーンチェーン認定がなされているマンションは、非認定のマンションと比べて、一戸あたり約494万円高い。
グリーンチェーン認定取得に必要な整備費用は一個あたり約39万円で、資産価値の向上が見込める。
交流人口を増加させ、結果的に定住人口の増加に繋げるためのPR戦略
おしゃれな広域集客イベントの実施
SNSメディアを使ったPR
効果
全体人口が増加した。中でも子育て世代と子供世代が増加した。併せて祖父母世代の転入も増加した。
人口増加率は全国792市中6年連続1位
感想
井崎市長自ら講師を務められたのは、会計士の共働き子育て世代に流山市を自らアピールするためだと想像しますが、そういった世代にアピールしそうなポイント、例えば保育・教育の施策、グリーンチェーン認定制度による不動産の資産価値の向上、SNSにアップしたくなるようなイベントの実施等の紹介がメインの研修だったような印象です。
個人的には学術的な分析を期待していたので少し物足りなかったのですが、市長が講師ということですから、私の想像力不足でした。
とはいえ、数字として実績を出されているのは素晴らしいことですし、保育園の稼働率の偏りを出さないような取組みや夏休み時期の学校開放等は全国に広まっていい施策だと思いました。
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