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中国経済に関する研修を受講してみました

  • 2022年9月6日
  • 読了時間: 3分

日本公認会計士協会(JICPA)ではWebで受講できる研修を色々用意してくれています。当然会計や監査に関する研修がメインになるのですが、教養系の研修も少し用意されていて、これが結構面白いのです。


その教養系研修の中から「巨大化する中国経済はどこへ向かうのか〜世界経済と中国、10年後の可能性と課題〜」と題された研修を受講してみました。講師は東京大学の丸山知雄先生です。

以下、個人的メモの一部です。


政治体制

  • 民主主義のとらえ方が他の民主主義国とは異なる。例えば香港立法会の選挙で、立候補資格を「愛国者」に限るなど。

経済体制

  • 政府は民間企業がインフラ(AlipayやWeChat等)を担うことを嫌がっている。

  • 国有企業と民間企業の棲み分けが明確になされていないが、地方政府レベルでは別。

  • 健康通行カードは地下鉄やビルに入る時の認証に用いられる。武漢のロックダウン中にアイデアが出され、既に実装されている。

中国産のコロナワクチン

  • ラテンアメリカ、東南アジア、アフリカ等へ輸出され、60カ国以上で主流になっている。

EV事情

  • 年産4万台超のEVメーカーが19社あり、2021年には世界のEV販売の3分の2を中国が占めた可能性がある。

  • 2020年2月に政府が「知能ネット自動車」戦略を発表。2025年までに知能ネット自動車の産業基盤、制度、法規を整備する。

  • 自動車にブラックボックスを搭載することが2022年1月から義務付けられるなど、制度整備と標準化が進められている。

経済状況

  • 購買力平価で換算したGDPではすでに2017年にアメリカを追い抜いている。

  • 平均寿命で中国がアメリカを上回った(2020年はコロナ禍でアメリカは1.5年短くなった)。

  • 北部から南部へ若い人の移動が激しく地域差が大きい。年金基金の過不足が著しいため、2018年から中央政府が地方の年金基金の過不足を調整している。

  • 米中対立の影で、対中貿易はアメリカより日本の方が減少している。

  • 中国は日本と同様、大量の原燃料の輸入と工業製品の輸出をしなければ繁栄を維持できない。中国製品は競争力があるので、中国は自らブロックを作って市場を確保する動機がない。RCEPを推進し、CPTPPへの加入申請することは中国にとっての貿易の重要性を考えた時に必然的な選択肢。



感想


日本と地理的に近く経済的結びつきも強いにも関わらず、中国の事をよく知らないというのが正直なところです。

ただ、一党独裁の利点を生かして、スピード感のある政策展開をする国というイメージをもっていましたが、健康通行カードの開発運用やEV車展開におけるスピード感、中国製コロナワクチンの世界における存在感は想像以上でした。


また、今回の研修内容で一番ショック(?)だったのは、米中対立で貿易上割りを食っているのが実は日本であるという点で、このことを知れただけでも受講した甲斐がありました。


他にも、ここには書きませんでしたが、面白い話が多い研修でしたので、中国経済の現況に興味のあるJICPA会員の方は受講されてみることをお勧めします。

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