最近の倒産件数増加の要因~最近の経済ニュース~
- 佐藤篤
- 2023年6月13日
- 読了時間: 2分
先日のテレ東の経済ニュース(日経プラス9)で、企業倒産件数が増えているというニュース解説が放送されておりました。
個人的に気になっていることもあり、概要をまとめてみました。
2023年3月の倒産件数は、コロナ禍前並みの700件〜800件になった。
月別では13ヶ月連続増加している。
原因としては光熱費含む部材価格の高騰や価格転嫁の不十分さ。
景気は持ち直しているが、特にコロナ禍前から業績が振るわなかった企業では、人員流出により売上が上がらない状況にあり、加えてコロナ関連の助成金も終了し、倒産を選ばざるを得なくなっている。
ゼロゼロ融資(2022年9月末までに約43兆円実行)の利払いが2023年3月からスタートしていることも影響。生産者物価の上昇で、企業の想定以上に早く資金が底をついた可能性あり。
借入債務の増加により後継候補者が事業承継を拒否し、倒産・廃業を選択するケースも。
2023年1~5月の業種別倒産件数は、建設業、小売業、サービス業が多い。前年同期増減率では不動産業、小売業、建設業の増加が目立つ。
居酒屋等手頃さがウリの飲食店は、原価上昇と人手不足のダブルパンチで倒産が増加。
有効求人倍率は、リーマンショック時は0.5倍だったのが、現在は1.32倍とバブル期並みの高水準。そのため、経営者としても倒産という選択肢を取りやすくなっている。
感想
あくまで聞いた話ですが、コロナ禍前から廃業を考えていた経営者は、ゼロゼロ融資で調達したお金でいい車を買ったり散財したりと、最初から返済する気がない人も居るとのこと。
ゾンビ企業の淘汰が進むのは良いのかも知れませんが、返済されなかった債務は保証協会を経由して最終的には国民負担になってしまう訳で、何だかモヤモヤさせられます。
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