噂の真相?~㈱ディー・エヌ・エー決算書レビュー~
- 佐藤篤
- 2023年11月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年11月16日
プロ野球を見なくなって久しい私には、横浜DeNAベイスターズと聞いても遠藤、スーパーカートリオ、ポンセ位しか思い浮かばないのですが、結構身の回りにはファンが多い球団です。
どうしてこんなことを書いているのかと言うと、株式会社ディー・エヌ・エー(以下「DeNA社」)は野球ビジネスだけで稼いでいる会社になった、という話を耳にしたからです。
私はスポーツビジネスには疎いのですが、プロ野球が儲かるという印象はなかったので、事実の程を確かめてみるべく、DeNA社の2024年3月期第2四半期決算短信(公表日2023年11月8日)を確認してみました。
こちら↓前年同期(2023年3月期第2四半期)のセグメント情報です。

こちら↓当期(2024年3月期第2四半期)のセグメント情報です。

こうして比較してみると、確かにスポーツ事業(と金融収益)で稼いでいる印象です。
スポーツ事業の主要なサービスは「横浜DeNAベイスターズ」、「横浜スタジアム」の運営、「川崎ブレイブサンダース」、「SC相模原」等とのことで、プロ野球だけという訳でもなさそうですが。
それとゲーム事業のボラティリティの大きさも目立ちます。
ただ、野球って4月~9月だけなので、10月~3月はほぼ固定費だけが発生して、年間ベースではそんなに儲からないのでは、との疑問を持ちました。
で、こちら↓前期(2023年3月期)のセグメント情報です。1年間の決算数値です。

予想通り、年間ベースだとスポーツ事業はほぼ損益トントンに落ち着いています。
という訳で、DeNA社は野球ビジネスだけで稼いでいるという噂は事実ではなさそうです。
ただ、当期(2024年3月期)はゲーム事業も微妙そうなので、今後どうなるのかが気になるところです。
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