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「会計人が選んだ本」から3冊ピックアップ~「企業会計」2025年12月号~

  • 佐藤篤
  • 2025年12月30日
  • 読了時間: 3分

「企業会計」2025年12月号に「会計人が読んだ本20選」と題された特別企画が掲載されておりました。

 

私は割と読書が好きで、あまり分野に捉われずに読む本を選ぶようにしています。

その点で、会計雑誌の本特集は、会計・ビジネス関連書に偏りがちと思い込み、最初はスルーしていたのですが、気まぐれに眺めてみると意外とそうでもなく、興味が惹かれた本が数冊ありましたので、今回取り上げてみることにしました。

 

野矢哲学に挑む(金杉武司・塩野直之・高村夏輝編)(推薦;木村太一氏)

私は哲学に疎く、野矢先生のことはNHKラジオの「ラジオ深夜便」にたまに出演されている方といった程度の認識しかありませんでしたが、こうして他の哲学者から「狙い撃ち」され、それが1冊の書籍になるような重鎮だということを今回初めて知りました。

だからと言ってこの本を手に取るかと聞かれれば?ですが、ラジオでの野矢先生のお話は分かり易くて面白いので、今後もチェックしていくつもりです。

 

僕には鳥の言葉がわかる(鈴木俊貴著)(推薦;佐藤明氏)

まずは著者がどういう方なのか、以下、佐藤氏の紹介文からの引用です。

著者は、研究に没頭する中で、鳥の言葉を発見し、検証した。(中略)論文は科学者憧れの学術誌米国科学アカデミー紀要(PNAS)などに掲載され、ナショナル・グラフィックやネイチャーなどの総合科学誌でも絶賛された。「動物言語学」という分野が打ち立てられた。(引用終わり)

またラジオの話で恐縮ですが、著者の鈴木氏がある番組に出演されていて、鳥の言葉を解明した経緯を話されていたのですが、それがかなり興味深い内容だったことを思い出しました。

一読する価値がありそうです。

 

香水  ある人殺しの物語(パトリック・ジュースキント著、池内紀訳)(推薦;山下章太氏)

日本では翻訳で多くの海外作品が読めます。

これって当たり前のようで実は当たり前ではなく、日本人はかなり恵まれた環境にあるようです。

そこには翻訳に携わる方々の多大な貢献があるわけですが、その辺りを推薦者の山下氏が以下のように評価しています。

本書を読めば、訳者が物語の時代背景、香水の生成過程を研究し尽くしたことがわかる。そこに一切の妥協がない。意訳は翻訳者の主観が入ると批判されることがあるものの、本書はまるで日本語で書かれたかのように違和感がない。流れるようにリズムよく、難解な表現を避けて、読みやすさを最優先に翻訳している。(引用終わり)

海外の小説やノンフィクションを私も好きで読むのですが、山下氏が仰っている通り、まるで日本語で書かれたのではないかと感じさせる翻訳が多数存在します。

一方で、昔の翻訳は逆に違和感ありまくりのものもあって、それが気になって内容が頭に入って来ないという経験もあります。

時代を超える翻訳というものがいかに困難かということを、海外作品を読むたびに感じています。

 

以上、3冊を取り上げましたが、その他にも侠飯(福澤徹三著)、不揃いな家族(アン・パチェット著)、ロゼッタストーン解読(レスリー・アドキンズ=ロイ・アドキンズ著)など面白そうな本が紹介されておりました。


本好きの方は「企業会計」2025年12月号の当該特集に目を通されてみることをお勧めします。

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