2022年のIPO市場振り返り~最近の経済ニュース~
- 佐藤篤
- 2022年12月16日
- 読了時間: 2分
先日、スカイマーク株式会社が7年ぶりに上場を果たしたとニュースになっておりました。
毎年のこととはいえ、今年も年末はIPOラッシュのようで、12月だけで25社が新規上場するようです。2022年1年間で91社ですので、いかに12月に偏っているかがわかります。
そのような時期だからか、テレ東の朝の経済ニュース(モーサテ)で「IPO市場に3つの変化」と題した解説が放送されていました。
以下、概略メモです。
2022年の特徴
赤字上場が減少した。
2022年はFRBの急速な利上げによりグロース株には逆風の1年だった。それにより類似会社の株価が下がったため、公開価格も下がったことが要因。
小粒上場が苦戦
赤字上場が厳しくなった結果、特徴あるビジネスを行っている企業の上場が減少し、競合と類似する企業の上場が増えた。結果として人気が見込めず、資金吸収額を抑えて小型案件化したにも関わらず、公募割れが続出した。
大型案件は好調
本来、大型案件は値動きが重く、株価パフォーマンス的には不利だが、2022年は例外だった。機関投資家が入りやすかったことが影響しているとのこと。資金吸収額上位10銘柄の初値比騰落率(11月30日終値との比較)は+67%。
2023年のIPO見通し
グロース銘柄に有利な金融緩和局面に入るとは考えにくく、2022年と同様の傾向が続くのではないか。
感想
上記のような特徴からすれば、2022年は利益を計上できている会社しかIPOをする妙味はなさそうなものですが、12月に関しては赤字上場が散見されるようです。
要因としては、ベンチャーキャピタル等の外部資本が投資の回収を急いでいる位しか私には思いつきませんが、そうだとすると来年のIPO市場、株式市場の状況も推して知るべし、といったところでしょうか。
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